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パチモン繁盛記

バイクのパーツの売買でメルカリやヤフオクを使うことがあるんですが、ついでにアクセサリーや時計のアカウントを見ると、実生活で出会うことのない怪しげな人たちが大勢いて面白い。



「これは身につけた瞬間から絶賛を浴びたお品になります」って文章、一体どんな頭で書くんだろう。読むほどに脳が乳化していくのを感じます。

ところで最近価格が急騰しているゴローズの模造品をネットで売ってる人は多く、大陸の仕入れ元から指導でもあるのかどの人もちょっとしたストーリー(当時は近所に住んでいてとか家のローン返済のためやむを得ず売るとか)と、言い訳(疑うなら並んで店頭で買えとか)を付けていて、なんだか浅ましい。ただ明らかな模造品を売ってる人にも評価で「悪い」をつける人がほとんどないのを見ると、買う人も最初から偽物と分かって買ってるんでしょうね。

僕がゴローズのブレスを始めて見た時は、こんなんがそんなにするんか、と思ってびっくりしたけど、身につけているうちに馴染んできて、自分の中での輝きも増してくる。だけどお店で並んで買った人以外には、常に本物かどうかの疑念がつきまとう。そもそも本物を見たことない人が大半で、保証書もレシートもなくて、作った側も真贋に汲みしないと言ってるんだから、ある程度のクラス以上なら、それが偽物であると断定することは難しい。

ロレックスの6263も販売開始以降時間が経って、ペーパーが付帯するものはごく僅かで、市場に出回る(でまわらないけど)のは、ケースは本物でも針や文字盤などのレストアが入ってたりで、どこまでを真正と呼んでいいのかの見極めも人によって異なる。絵画もそうですけど、結局誰が所持していたのか、どこで手に入れたのかの履歴に頼ることになる。所詮本物かどうかなんて自己満足でしかない。道を極めれば極めるほど、自己満足の蟻地獄でもがくことになる。それが快楽なのかどうかは個人差がありそうですが、そこまでたどりつくのにお金がかかることは確か。

by melody63 | 2021-10-24 12:40 | Diary

Isn't It Romantic?


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