人気ブログランキング | 話題のタグを見る

幸せな世代

あおり特需ということでドライブレコーダーがバカ売れしてるそうですけど、車に乗る限り、カメラを着けていても普通の市民が輩に絡まれる可能性はあるわけで、今後絡まれ嫌いの若い人を中心に車離れが一層進むんじゃないでしょうか。街を歩いていても電車でも絡まれることはあるでしょうど、普段は普通の人も車に乗ると輩化する人は多いので。



今回意外にも脚光を浴びたのが「外車」であり、輩=外車好き=自己顕示欲大という昔からの図式があらためて見直された次第。実際僕は車を選ぶとき、自己顕示欲を満足させる道具としてそれを選んだことはないし、純粋に自分が好きなデザインやブランドにお金を使っている、と自分では思っているけど、最近のマツダとかデザインで「外車」に見劣りしない「国産」車もあって、なぜ国産の2倍〜3倍ものお金をかけて似たような外車を買い求めるのかと問われれば、そこに子どもっぽい自意識がわずかでも含まれていないかと言えば嘘になる。例えばゾゾの偉い人がパガーニゾンダの運転席で得意げに写っているカットを見て、人は羨ましいと思ったか。ただのおもちゃ好きの小僧ではなく、稀代の起業家にして大富豪の成功者として彼に尊敬の念を抱いた人はどれほどいたのか。「別に羨ましくないんだけど」と言われれば、すべての嗜好品は存在理由を失い瓦解してしまうわけで、気がつくと「外車」はマウンティングのための道具としての役割を終えており、そもそも賢明な若者は車を所有することに憧れもロマンも見出さない。そんな流れはトヨタの偉い人なんかはとっくにわかっていたことなんでしょうけど、そこで出てきたのが月々定額で新車に乗り放題とか言うのを見ると、案外偉い人にも策がもうないんだなと思ってしまいます。値段はさておきそもそもこの車離れの時代に、毎月いろんな車に乗ってみたい!と思う人がそんなにいるんだろうか。モノに憧れやロマンを抱くことができた昭和の爺たちが、「印刷された聖書には魂がない」と手書きの聖書を振りかざす前世紀の神父みたいに見える。それはそれで幸せな時代だったんですけどね。
by melody63 | 2019-08-25 16:07 | Diary

Isn't It Romantic?


by melody63