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趣味と生きる

古いイタ車のキャブレターを使い込んだドライバーでいじりながら年老いていく、、そういう老後もあるんでしょうね。最近わりと真剣に思うこと。僕には趣味がないということ。若い頃はバンドをやったり歌を作ったりしていたので、まさに趣味を生きている感があったのですが、音楽を仕事にするようになってから、趣味として音楽と関わることが一切なくなりました。別にもったいぶっているわけではないんだけど、なんとなくそういうのは違うような気がしていました。敢えて例えれば、風俗店のマネージャーが、自分の店の女の子とエッチしちゃうみたいな感じ。




もちろんプロのミュージシャンが、プライベートで音楽を楽しむことを否定するわけじゃないけど、僕の場合は音楽好きが高じて仕事につながったわけではなく、大して好きでもないのに人脈でまんまと業界に入ってしまっただけなので、音楽は商品という印象でしかなくて、そういう意味では楽しむという感覚がない。音楽は好きだけど、最近は何を聴いてもすぐに寝ちゃうんですよね。本もそう。相変わらず三国志を読んでるけど、すぐ寝ちゃうんであまり進まない。

休みだから、天気がいいからと、ソファーでテレビを見ている子どもに無理やり声をかけて、さあ、ドライブでも行こうか!ホテルに泊まりに行こうか!と言っても、誰も返事もしない。しばらくして気の毒に思ったヨメさんが、いいよ、どこにする?今日はパパと二人でデートだね、とスマホをいじりながら適当に合わせてくれるだけ。もういい、パパはひとりでバイクでそのへん走ってくるぞ!と見栄を切っても、いざとなると面倒くさい。ひとりで車に乗るのはムダな気がするし、でかけたいところもない。何より今のうちの車はおじさんが一人で乗って絵になる車でもない。結局洗車くらいしかすることがない。そう思って近くのガソリンスタンドに行くと、洗車機の前に、行き場所のない車たちが長蛇の列を作っていました。どの車にもおじさんがひとりずつ乗っており、スマホをいじっている。まぁ趣味がなくても別に困らないし、楽しく過ごしてはいるけど、たまたま高そうな古いイタ車のキャブレターをインテリアとしてもらってしまったので、部屋の中がなんだか嫌な感じになってしまったのは事実。

by melody63 | 2019-05-12 02:51 | Diary

Isn't It Romantic?


by melody63