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Once Upon A Summertime

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過ぎ去りし夏。一体どういう過ごし方が正しいんでしょうね。歳をとるほどにわからなくなってきます。恋とポンコツの車がすべてだったあの夏。お金も未来も安定もなくあるのは無邪気なな若さだけだったのに、今よりずっと自信に満ちあふれていたのはなぜ?

Photo:Leica X1



当時僕たちがよく演奏していたライブハウスにあるバンドがやってきて、すでにそこそこビッグでお金持ちだったオッサンたちが、ライブの後前座の僕たちにたらふく焼き肉をごちそうしてくれた。木屋町のキャバクラで女の子の腰に手を回しながら、つかお前らはさ、どうして何にもないくせにそんなにエラそうなんだ?そう言って笑ったオッサンの歳を、いつのまにか僕はもう超えている。

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そして今年の夏は、例によって京都と熊本で過ごしてきました。これは三千院。紅葉の頃はもちろん素晴らしいけど、夏は夏でやっぱりいいです。
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三千院って好きで、学生の頃から、もう数えきれないくらい行ってます。他のお寺とは離れた場所にぽつんとあって、そこだけちょっと異空間な感じ。
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何度も行ってるから、新しい発見などない。同じものをもう一度見るだけ。
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僕にとって、京都という街がまさにそうかも知れません。新しいなにかを見つけたいとも思わない。ただ同じものをもう一回見たいだけ。
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大海原のような苔むす庭に立って、小舟のように漂うお地蔵さんの顔を見て過ごします。
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で、場所は変わって、熊本です。有明海を隔てて向こうに見えるのが島原。この海と島原を何日も眺めて過ごしました。
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そしてこれは草千里。阿蘇では下界とは違う時間が流れています。
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草原をかける姫さま。
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姫さまと馬に乗りました。しかし一周5分、赤ちゃんまで一人料金で計4000円ってどんだけ。。
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月廻り温泉。名前から渋いものを想像していたのですが、ゴルフの打ちっぱなし場とかあったりして興ざめでした。
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昼も夜も週に5日は通った草枕温泉てんすい。夏目漱石の「草枕」の舞台になった場所なんだとか。黄昏のひと時も満天の星の下でつかる露天風呂も素晴らしいんだけど、夜、向こう岸の島原半島に灯る明かりの侘しさが何とも言えず切なく。

カイエンでの移動距離はほぼ3500km、2週間と少しの夏休みだったのですが、夏休み直前に決まった新たなプロジェクトのせいで、京都でも熊本でも(名古屋でも)ほとんど毎晩仕事に追われていました。それも切羽詰まったぎりぎりのスケジュール。夜通しMacに向かい、昼間は平然と家族で遊ぶ。ママががんばってくれてどうにか乗り切れたけど、やっぱり心ここにあらずというか、上の空だったりする。そういう余裕のなさ、子供にはばれてるんだろうなぁ。

で、今回は買ったきり数回しか使っていなかったX1で撮ってみました。Elmarit、素晴らしい発色です。実はM9+Noctiluxでがしがし撮るつもりだったんだけど、長い間放置したきりで電池がなくなって(充電器も忘れて)いたのは内緒です。
by melody63 | 2012-08-29 19:32 | Travel

Isn't It Romantic?


by melody63