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雪の夜

うちの父はよそに女がいたので、休みというとほとんど家に寄り付かず、あまり普段遊んでもらった記憶がないんですが、それでもさすがに気がひけるのか、正月だけは家族で旅行らしきものをしました。旅行と言っても事前に予定を立てるわけでもなく、ただふらりとクルマで雪山にスキーに出かけるだけ。ある時、僕が小学校の高学年の頃、あれは長野の塩尻から白樺湖に抜ける道だったと思うんですが、すごく狭くて急なカーブの続く峠道で、すれ違う車もほとんどなく、周りの山は真っ白で、重苦しく空を覆う雪雲は雪を吐き出し、そういう道を父はほとんど話すこともなく、どんどん走っていきました。

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# by melody63 | 2019-08-01 03:00 | Diary

モビリティの(退屈な)未来

自動運転なんかつまらないよね、そんなものが未来のモビリティとかちゃんちゃらおかしいいよね、などと若い人に言っても誰も頷いてはくれません。元気のいいじいさまには困ったもんだなって感じで、免許返納のことなどに話をそらされるのが落ちでしょう。だって楽でいいじゃないですか、スキーとか。雪道も勝手に走ってくれるんでしょう?まぁね。実はうちの車にもそれっぽい機能がついており、高速道路のコーナーなどでハンドルがぐいぐい曲がっていくのに感動を覚えました。最初だけだけど。

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# by melody63 | 2019-07-27 03:34 | Diary

裏切りの空

ただ空が美しいだけで涙がこぼれそうになる稀有な作家、新海誠は空と電線の作家だと思うんですよね。天気の子、期待に違わぬ素晴らしい作品でした。この人は空の(雨の)絵を描きたいためだけにこの作品を撮ったんじゃないかと思わせるくらい、美しい空と雨が全編に描かれていて、もうそれだけで脚本もいらない完成度なんだけど、そこにセンチメンタルな言葉が適度な湿度を帯びつつ寄り添う。主人公をこれまでの作品で描いてきた物分りのいい少年少女じゃなくて、得体の知れない若い力を持て余しつつ、それでも自分に正直に生きようとすることで大人たちが築き上げた社会から振り落とされてしまう「面倒な」子どもたちに設定したのは、監督の意志なのかプロデューサーの戦略なのかはわからないけど、若さとは反逆の名まえであることをあらためて思い出させてくれました。


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# by melody63 | 2019-07-27 02:13 | Diary

Stardust

高校の頃、頭がよくて新しいもの好きでやたらとベースがうまい友だちがいたんですが、大学進学後は連絡をとっておらず、たまたまFacebookの友だちかもメール(笑)が届いたので見に行ってみたところ「孫が帰ってしまって元の寂しい夫婦に戻りました」というタイトルでリビングで奥さんと二人お茶を飲んでいるカットで、そこに映し出されるのはかつてのキレ者然とした面影のかけらもない紛れもない爺さまであって、ああ僕たちは本当に遠くに来てしまったんだな、と思いました。若い頃に戻りたいとか、そういうのはないんだけど、老いていく自分が悲しいし、見栄えも悪いし、爺を待ち受ける試練が怖くて仕方がないんですよね。


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# by melody63 | 2019-07-21 00:21 | Diary

The color of your eyes

流行りに便乗して知ったかするわけじゃないですけど、闇営業の話、あれって事務所的には被害者の立場なんですかね。所属のタレントが事務所に内緒で勝手に小遣い稼ぎをしていただけ。その先がダークかどうかなんて知らないし、ウチはむしろ被害者なんですよ、みたいな。本来であれば事務所の広報がまとめて謝罪会見すればいい話なのに、モタモタしている間にタレント個人の生ぬるいツィートが相次いで、かえって面倒な話になってしまった。字面が似てる枕営業もそうで、あれはそのアイドル版なのかな。


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# by melody63 | 2019-07-12 00:00 | Diary

バイクライフ

もう2ヶ月位HDに乗ってません。売ってもいくらにもならないので、なんとなく置いてある感じですが、それでも天気がいい日とか乗らなきゃいけないような気がして、目が合うとちょっと息苦しい。乗らないまま気持ちのいい季節を過ぎて、梅雨になってしまった。もう一生乗らないんじゃないか。そんな気がします。それでも乗りたいときにいつでも乗れるように、車検を通し、税金を払い、任意保険をかけ続けると思う。歳をとったら、某背の高い外資系企業の社長と、キャンプ用品を積んで九州を回る約束を勝手に取り付けたつもりでいるのですが、いつのまにか歳を取り、最近は仕事をしていても若い人の話についていけないことも多く、免許の返納もそう先のことではない気がしています。

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# by melody63 | 2019-06-16 02:34 | Diary

The Circle of Life

うちの犬は相変わらずどこでも粗相をするので、一日のうちの長い時間をサークルの中で過ごします。狭いサークルだからちょっとかわいそうかなとも思うけど、ロープのおもちゃとか、小さなぬいぐるみで飽きずに遊んでいて、最近はサークルの上に屋根をつけてもらったので、猫の襲来に悩まされることもなく、自分のペースで一日を過ごし、餌を食べている。そのせいで体重も少し増えて、毛並みもよくポメラニアンらしくなってきました。僕と目が合うと、お腹をこすりつけながら、しきりに何かを訴えてくる。犬のくせにストレスでもあるのか、一人前に。それにしても、この犬は一体何のために生まれてきて、毎日何を思って生きてるのだろう。全く百回死んでもポメラニアンになど生まれかわりたくないものだ、と思って、ふと目線が気になって横を見ると、猫が同じ目で僕を見ていました。


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# by melody63 | 2019-06-11 02:42 | Diary

猫の気持ち

最近読んだ文章で好きだったのは、「人は死を恐れながら生きている。しかし猫は違う。猫は毎日を全力で生きている」というもの。猫を飼うようになって、猫の奔放さ、そして遊ぶことへのひたむきさには感心させられます。ちなみにうちの猫は生まれてから「外」というものを知りません。部屋飼いはかわいそうみたいなことをいう人もいるし、猫がぼんやり窓の外を眺めているときとか、外で放してやりたい気持ちにもなりますが、一歩外に出れば、否が応でも縄張り争いに巻き込まれることになるし、病気や感染症に罹患したりと、野良猫の寿命は飼い猫に比べてはるかに短いとも聞きます。

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# by melody63 | 2019-05-21 13:40 | Diary