カスタマイザーの憂鬱

もう飽きたと思ってもやっぱり飽きてないHD、忘れた頃にカスタム熱が上がってきます。先日さる有名なチューナーの方が手作りのタンクを譲ってくれることになり、そこに仲のいいペインターが(手が空いたときに)一ヶ月がかりでカッコいいペイントとロゴを入れてくれてさぁいよいよ取り付けとなったのですが、いざフレームに乗せてみるとあまりにもタンクの位置が低く、エンジンとの間にケーブルの逃げ場がないことが発覚。とても自分の手に追えるものではなかったので、都合のいいときの餅は餅屋と言うわけで知己のカスタムショップに持ち込んでみたものの、配線の引き直しから始まって、かなりの重作業になりそうな。いまこの瞬間こっそりヤフオクに出してしまいたい衝動にかられています。



カスタムって奥が深い。ただタンクだけを社外品に載せ替えようと思っても、ケーブルやアクセルワイヤーにあたる。車で言うなら太いホイールを入れ替えたらタイヤがアーチにあたってハンドル切れないよとか、地を這うエアロが段差にあたって右往左往みたいに、何かしようとするといろんなところに当たっちゃう。若い人はその「当たり」に挑み克服することで、対象を自分の色に染めた気になって、乗り物との疑似愛を深めるのですが、初老のHD乗りのカスタム熱など遠に冷めており、そもそもバイク熱さえ怪しいなかで、超えるべきハードルは高い。ところである程度歳をとるとわかることですが、純正ってやっぱりよく考えられていて、終わりのないカスタムの夢にうち興じたあと、ふと夢から覚めると今度は狂おしいほど純正に戻したくなることがあります。だからどんなにクソだと思っても純正部品は置いておくべき。後々ヤフオクやらeBayをあさることになる。院卒のエンジニアやヒモ付きデザイナーの方々が時間と金をかけて考えたことは概ね正しく、無名の町工場のオッサンが作るパーツが性能面はもちろんデザイン面でも純正部品を上回ることは稀だと思います。たったそれだけのことに気づくのに、どれだけのお金を費やしたのか。
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by melody63 | 2017-07-26 02:50 | Vehicle