リサイクル

Appleが本腰入れてきたこともあって、いよいよハイレゾもスタンダードになりつつある感がありますが、確かにハイレゾで聴いちゃうと、何千回も繰り返して聴いてきた音源が一体何だったんだということになる。いいとか悪いとかではなく、発見があるんですよね。長年連れ添ってきた相方にあるときふと、あれ、こんなとこにほくろあったっけ、みたいな。



だけど実際にハイレゾの恩恵をうける音源というのは、昨今のコンプをかけまくるようになる以前の音源であって、元々ダイナミックレンジの広いクラシックとかジャズとかしか意味がない。そもそも最近は聞こえない帯域の音は予め削ってあって、いくら帯域を広げて耳を澄ましても、音が入っていないんで聴こえようがない。以前も書きましたが、かなり無理矢理なブーム感という印象は否めません。

ちなみに最近リリースされた太田裕美のハイレゾ * 版は、古き良きCBS/SONYのアナロギッシュな機材感が彷彿されてとてもよかった。木綿のハンカチーフ(アルバムバージョン)とか、ぞくぞくするくらいギターがいい。まるでスタジオで卓の前にいるみたいに目の前に音像が立ち上がり、70年代の痛い青春が音速でよみがえります。音楽業界としては、もう若い人達は音源の良し悪し以前にお金を出して音源を買うという習慣がなくなってしまったので、スタジオで化石化している音源にハイレゾという光を当ててリサイクルし、爺様相手に商売する時代になった、ということなんでしょうね。
f0178199_18281164.jpg
子供部屋のDJセットでPlay中の1歳児(2013年)
f0178199_18555215.jpg
f0178199_18452742.jpg
聴け、渾身のスクラッチ


[PR]
by melody63 | 2017-07-06 14:08 | Diary